持ち家志向から賃貸派へますます拍車がかかることも

賃貸派が増えてきている

我が国ではずっと持ち家志向が強く、賃貸は家を買うまでの途中段階というとらえ方をされるのが普通でした。しかし、待てよ、と思う人々が増えてきています。持ち家ってそんなにいいことだろうか、と。欠陥住宅問題、近隣トラブル、災害、土地神話の崩壊、とこれだけ揃っても、なかなか持ち家志向は揺らぎませんでしたが、人口減少で空き家問題が深刻化し、家は資産ではなく負債になり得るという認識が広まったことによって、さすがに潮目が変わりつつあるようです。

自由に住み替えられる気楽さ

自分が生まれたところに愛着を持ち、一生そこに住み続けたいと願う人々も多い一方、必要に応じてサッと住み替えることに何の抵抗もない人々も相当数います。もちろん引越し作業はたいへんですが、住み替えが必要になったら、すぐ動けるという気楽さはかなり価値あるものと言えるでしょう。持ち家だったら簡単には動けません。土地が右肩上がりだった時代なら、購入時よりも高い値段ですぐ売れたでしょうが、現在は売ること自体たいへんです。

賃借人の立場は強くなった

以前は住居の賃借関係では、家主が圧倒的に強くて、賃借人はいつ立ち退きを迫られるかわからなくて不安定でした。法律では賃借人の権利は手厚く保護されているのですが、現場はまったく違いました。その風潮を個人が変えることなど無理ですから、結局、持ち家志向にならざるをえませんでした。しかし、空き家が増えた現在では、家主と賃借人の立場は対等になりつつあります。礼金ゼロ物件が増えてきたり、契約更新料をとらない家主が増えてきたり。今後ますますその傾向が進んでいけば、賃貸派はもっと増えそうです。

賃貸で住居を探す場合にはその地区の治安について前もって調べておきましょう。子供がいたり、女性の一人暮らしの場合は特に注意しましょう。